インターネット社会が進む中で、サービスやコンテンツがWebで完結するものが増えてきました。そのような状況下で、複数のセキュリティ対策を講じるサービスも出てきています。
その一つが「二段階認証」です。
二段階認証とは、システムやサービスにログインするために1度ではなく2度の認証を行うことです。
この記事では、二段階認証の概要やメリットをわかりやすく解説したうえで、二要素認証との違いやセキュリティを強化するポイントなどもあわせて説明します。
■二段階認証・二要素認証とは?
まずは「二段階認証」とはどのようなものなのか、仕組みや必要性を解説します。「二要素認証」との違いについても説明しますので、あらためて2つのセキュリティを理解しておきましょう。
また、二要素認証よりもセキュリティレベルの高い「多要素認証」も存在します。多要素認証について知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
多要素認証とは?二要素/二段階認証との違いや導入のメリットなどを徹底解説
◇二段階認証とは
二段階認証とは、システムやサービスにログインするために、1度ではなく2度の認証を行なうことです。これにより、1つ目のセキュリティを突破された場合でも2つ目のセキュリティで突破されるのを防ぐことが可能です。
二段階認証は、以下の情報のうち2つを用いて認証する方法です。
- 知識情報(ID・パスワードなど)
- 存在情報(指紋・顔など)
- 所持情報(開錠カード・ICカードなど)
◇二要素認証とは
二要素認証は、二段階認証の方法の一つで、異なる認証方法を2つ組み合わせた場合に限った呼び名です。
例えば、IDとパスワードによる認証に加え、指紋などの生体情報やSMSなどの「全く違う要素の認証」を行なうと二要素認証となります。よってIDとパスワードによる認証を2回した場合は、認証方法が同じため二要素認証とは呼びません。
よりセキュリティを強化するためには、別々の認証方法を用いる二要素認証が有効です。
■二段階認証のメリット
ここでは、法人が二段階認証を導入するメリットを解説します。リスクヘッジにもなるため、導入を検討されている方はメリットについて理解しておきましょう。
・悪意のある第三者のログインをよりブロックできるようになる
最初の認証が突破されても、第二の認証で防御可能です。認証を突破される可能性が低くなり、セキュリティを強化することができます。
二段階認証を行なえば、最初の認証が突破されても、第二の認証で防御可能です。認証を突破される可能性が低くなり、セキュリティを強化することができるため、個人情報や企業情報漏洩のリスクを回避するのに有効です。
・パスワード認証の脆弱性をカバーできる
パスワードは時間をかければ解読できる可能性があり、不安要素は拭いきれません。また、セキュリティの弱いネットワークなどから窃取される可能性があります。
・アカウントの乗っ取り対策になる
二段階認証を行なえば、1つのIDとパスワードを窃取されただけでは、アカウントが乗っ取られなくなります。また、ICカードなどの所持情報による認証や指紋などの生体認証を組み合わせる二要素認証にすることで、さらに乗っ取られるリスクを低減できます。
■二段階認証の種類(方法)について
ここからは、二段階認証の方法について、より詳しく解説していきます。
◇二要素認証を利用し認証
身体的な特徴や行動的な特徴を利用して認証する方法です。他人が容易に模倣できない、紛失や盗難による不正アクセスが起こりにくい強みがあります。
▼例
- 身体的特徴……指紋・網膜・顔・音声など
- 行動的特徴……筆跡・歩行など
入力が不要なため、所有者は簡単にログインできますが、万一身体的な欠損が生じた場合はログインできない可能性があるため、注意が必要です。また、重要なことは二要素認証にすることをおすすめします。
◇ワンタイムパスワードで送られてきたパスコードを利用し認証
ワンタイムパスワード生成アプリで表示される特定の文字列を端末に入力させる方法です。最近増えてきた認証方法で、多くの場合、IDとパスワードを認証したあとに、スマートフォンのアプリに表示されるパスコードを別途入力します。
◇SMS認証
スマートフォンや携帯電話のショートメッセージサービスに専用コードを送信して認証を行ないう認証方法です。
■二段階認証のセキュリティを強化するためのポイント
ここからは二段階認証のセキュリティを強化するためのポイントを3つご紹介します。できる限りリスクを回避するためにも、ぜひ参考にしてください。
◇誰でも推測できるようなパスワードは避ける
設定するパスワードは、容易に推測できないものを設定することが大原則です。簡単で覚えやすいパスワードは入力が楽ですが、認証を突破される確率が大幅に上がります。
例えば以下のようなパスワードはセキュリティ面が強固になり、有効な設定です。
▼例
- 桁数が多い
- 英数記号など異なる種類の文字を組み合わせる
- 意味のある言葉(辞書に載っているような言葉)を使用しない
- 誕生日や名前などユーザー情報に関連する文字列は使わない
◇できる限り二要素認証を導入する
「二要素認証が面倒で手間だから」と設定しない人は多くいますが、設定できるのであれば必ず設定するようにしましょう。サービスの利用者が二要素認証を適切に設定しなければ、セキュリティの強化が望めません。
二要素認証を怠り、不正アクセスなどのセキュリティ事故が起きた際は、対応・復旧に大きなコストがかかります。たとえ手間であっても、大切な企業情報・個人情報を守るために、二要素認証の導入は必須という認識を持つことが重要です。
◇トラスト・ログインでセキュリティを強化する
結論から申し上げると、二要素認証の導入を検討中の方におすすめのサービスが「トラスト・ログイン」です。
「トラスト・ログイン」とは20年以上の実績のある認証局が提供するサービスです。二要素認証よりもセキュリティ面で強いワンタイムパスワード機能、クライアント認証に加え、多要素での認証がないとログインできないようにするステップアップ認証も搭載されています。
その他にも、アクセスしている場所のIPアドレスを判別し、特定のIPアドレスからのみアクセスを許可するIPアドレス制限機能などもあるためセキュリティ強化に最適です。
■まとめ
この記事では、二段階認証と二要素認証の違いや、セキュリティを強化するポイントについて解説しました。
二段階認証は安全かつリスクヘッジにつながります。二段階認証の導入をする際は、セキュリティを強化できる二要素認証をできる限り導入しましょう。
二要素認証の導入を検討中の方におすすめのサービスが「トラスト・ログイン」です。自社のセキュリティ強化を検討している方は、ぜひ検討してみてください。