本ページでは、外部IDP(SAML)連携におけるNameIDの設定について説明します。
NameIDとは、SAML認証においてIdP※がユーザーを識別するために送信する値です。
トラスト・ログインはこの値をもとに対応するメンバーアカウントを特定し、認証を完了します。
※Salesforce・Google Workspace・Entra IDなど、外部のSAML Identity Provider(IdP)
NameID フォーマット
概要:
トラスト・ログインがIdPへ送信する認証リクエスト(AuthnRequest)に含まれる項目です。
IdPに「どの形式でNameIDを返してほしいか」を伝えるために使用します。
選択肢:
| 値 | 用途 |
|---|---|
| urn:oasis:names:tc:SAML:1.1:nameid-format:emailAddress | IdPがメールアドレス形式でNameIDを返す場合に選択します。 |
| urn:oasis:names:tc:SAML:1.1:nameid-format:unspecified | IdPに形式を委ねる場合、または IdPがメールアドレス以外の値(社員番号など)をNameIDとして送る場合に選択します。 |
接続先IdPのSAML設定を確認した上で選択してください。
注意:
ここで指定した値はAuthnRequestへの希望形式としてのみ機能します。
実際にIdPから返されるNameIDの形式はIdP側の設定によって決まります。
設定後に認証がうまくいかない場合は、接続先IdPのSAML設定でNameID フォーマットの設定値を確認してください。
優先NameID属性
概要:
IdPから受け取ったNameIDと照合するトラスト・ログイン内のメンバー属性を指定する項目です。
照合の優先順位を指定するために使用します。
選択肢:
| 値 | 照合の順序 |
|---|---|
| メールアドレス | ① メールアドレスと照合 → 一致しない場合 ② ログインIDと照合 |
| ログインID | ① ログインIDと照合 → 一致しない場合 ② メールアドレスと照合 |
いずれとも一致しない場合は認証失敗となります。
注意:
メールアドレスとログインIDに同一の値が異なるメンバーに登録されている場合、優先NameID属性として
指定した属性のメンバーが優先して認証されます。
意図しないアカウントへの紐付けを防ぐため、運用に合わせて適切に指定してください。
※ログインIDは SSOプロプラン および SSOプロ+SaaS管理プラン でご利用可能です。料金はこちら
大文字・小文字の区別
概要:
NameIDの照合時に大文字・小文字を区別するかどうかを指定する項目です。
IdPから送られるNameIDの表記揺れに対応するために使用します。デフォルトはオフです。
| 値 | 動作 |
|---|---|
| オン | 大文字・小文字を区別して照合します。 例: USER01 と user01 は別のユーザーとして扱われます。 |
| オフ | 大文字・小文字の違いを無視して照合します。 例: USER01 と user01 は同一ユーザーとして扱われます。 |
設定の組み合わせ例
NameID フォーマットはIdPへの形式の指定、優先NameID属性はトラスト・ログイン内での照合先の指定であり、2つは別のレイヤーで機能します。以下以外の組み合わせも設定可能です。
| NameID フォーマット | 優先NameID属性 | 想定するユースケース |
|---|---|---|
emailAddress |
メールアドレス | IdPがメールアドレスをNameIDとして送る従来の構成 |
unspecified |
ログインID | IdPが社員番号などメールアドレス以外の値をNameIDとして送る構成 |